借りてきた熊猫

イージーモードな人生を歩みたい。日々の備忘録として。

生きている手応えとは【かぐや姫の物語を見て】

こんばんは。借りてきた熊猫です。

 

実は先月東京アニメアワードフェスティバル2019というイベントが池袋で開催されてまして私は「コードギアス 皇道」と「かぐや姫の物語」を見てきました。「コードギアス 皇道」の方は公開時にすでに視聴済みでしたが、「かぐや姫の物語」はこのイベントで初めての視聴でした。こちらはスタジオジブリ製作で監督を高畑勲監督が務めたアニメーション映画です。公開年は2013年。

www.ghibli.jp

原作は竹取物語高畑勲監督がこちらを題材にしたのは、

・なぜかぐや姫は数ある宇宙の星の中で地球という星を選んだのか?

・なぜかぐや姫は月に帰らなくてはならなくなったのか?

かぐや姫の犯した罪と罰とは?

 

ということを描きたかったから。たしかに竹取物語は日本人なら誰もが知っているとは思いますがこれらの事についてたしかに考えた事なかったですね。。。

以下、感想というかぐちゃぐちゃに思ったことを書きます。

 

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一言で言うとやり切れなさすぎる。。。翁は翁でかぐや姫の幸せを願って都での生活をさせた。一方かぐや姫は最初は喜ぶものの、山にもう戻れない事、慣れない、やりたくないことをやらされる辛い生活。我慢しつつ時には逃げつつなんとか生活してきたのに、そこに現れた5人の求婚者、さらには帝まで求婚してくる。その時かぐや姫は心の何処かで「月に帰りたい」と思ってしまった。その思いによって月の使者が地球に来てかぐや姫を連れて行ってしまう。月に帰りたくないのに。地球で自分の生きたいように生きたかったのに。。。いやー、切ない。。。

自分が一番心に残ったキーワードが「生きている手応え」。かぐや姫は月に帰る前、幼少の頃に過ごした山に行きます。そこで偶然にも当時一緒に遊んでいたお兄ちゃん。捨丸に出会います。捨て丸はすでに結婚して子供がいる身でした。そこでかぐや姫が言います。「生きている手応えさえあれば、きっと幸せになれた」。かぐや姫にとって生きている手応えって何だったのでしょうね。自然一杯の山でみんなと生活することだったのでしょうか。女性、さらには姫としての振る舞いを強いられる毎日。周囲が願う幸せと自分の幸せの形はきっと違うのに。自分に選択権のない生き方。自分で自分の生き方を決めることができない人生とは。

「生きている手応え」。自分は今「生きている手応え」を感じているのでしょうか。自分で選択して生きてきたのでしょうか。深く考えさせられます。

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ちなみにこの日、高畑勲監督と親交が深かったかぐや姫の物語のプロデューサの西村さんとイラン・グェンさんが登壇されていました。

そこで紹介されたかぐや姫の物語ができるまでの日誌が下記のサイトから読めます。「悲惨日誌」というタイトル通り制作はすごい大変だったようです。読めばわかります。

スタジオポノック 公式ブログ - <悲惨日誌 第1回> 悲惨な日々? - Powered by LINE

 

ここまで深く心にくる映画は久しぶりな気がします。見ていない方は是非見て欲しいです。

 

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以上、記事終わり。